■ 抄録・要旨
| 埼玉県では、毎年夏季に、大気中の光化学オキシダント濃度が著しく高くなり、光化学オキシダント注意報が多発する。そのため、光化学オキシダントの主成分であるオゾンによる植物被害が顕在化している。しかしながら、県内のオゾンによる植物被害の実態については十分に把握されておらず、県住民もオゾンによる植物被害の実態を十分に理解しているとはいえない状況にある。そこで、埼玉県環境科学国際センターでは、県内におけるオゾンによる植物被害の実態の把握と、それに関する情報を住民と共有することをめざし、平成17年から、県住民にオゾンによるアサガオ被害調査への参加を呼びかけ、県内全域でオゾンによる植物被害の実態調査を実施している。
この発表では、平成21年に実施したアサガオ被害調査の結果を紹介するとともに、平成17年からの調査結果に基づいて、オゾン濃度とアサガオの葉被害度との関係について報告した。
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